(47)所有者が不明の土地・家屋の固定資産税

 今回は、所有者が不明な土地と家屋の固定資産税についてです。  そもそも、なぜ所有者不明な固定資産(土地と家屋)が生じるのでしょうか。  まず所有者不明な土地と家屋が増加する原因としては、相続が生じても相続登記が行われないことにあります。この傾向は、今後、超高齢化社会と人口減少が進むにつれ、更に深刻な問題となっていくことが予想されます。  その前に、固定資産税の納税義務が地方税法上どうなっているのかについて、復習しておきたいと思います。 … 続きを読む

(46)固定資産税の家屋とはどういうものか

 今回は、順番が逆になりましたが、そもそも「固定資産税の家屋とはどういうものか」です。  その前に、家屋の税金としての歴史を簡単に見ていきます。 固定資産税家屋の歴史  固定資産税としての家屋は、昭和24年にシャウプ勧告が出されて、昭和25年に地方税法が制定され、そこで市町村税として土地、償却資産とともにスタートしました。  それ以前は、明治15年に家屋税が大府県(東京、大阪、京都、神奈川)に対して創設され、明治21年にこれらの府県の市 … 続きを読む

(45)家屋評価の簡素化の検討

今回は、「家屋評価の簡素化の検討」です。  43号と44号で、固定資産家屋の評価は、固定資産評価基準によって再建築価格方式により行われていると書きました。  この再建築方式は、評価対象家屋と同一のものを評価の時点で、その場所において新たに建築とするものとした場合に必要とされる建築費(再建築費)を算出することを基礎として、その評価額を求める方式です。 再建築価格方式が見直される理由  再建築価格方式に基づく評価方法は、固定資産税における適 … 続きを読む

(44)家屋評価(再建築価格方式)の複雑さと課税誤り(その2)

 前号(43号)の「家屋評価(再建築価格方式)の複雑さと課税誤り(その1)」では、固定資産税家屋の評価が再建築価格方式であり、合理的で公平な方式ではあるが複雑煩瑣な仕組みで、課税誤りの原因の一つともなっていると指摘しました。  なにしろ固定資産評価基準(家屋)の別表だけでも200ページ(A4版)を超える分量ですし、その上、各市町村では「固定資産評価事務要領」(市町村により名称は異なる)に膨大な基準が定められています。 今回は、「家屋評価 … 続きを読む

(43)家屋評価(再建築価格方式)の複雑さと課税誤り(その1)

 本ブログでは、これまで固定資産税の土地を中心に連載してきましたが、これからは家屋あるいは償却資産についてもコメントしていきます。  まず、今回は家屋評価の基本の話ですが、固定資産家屋の評価は、固定資産評価基準によって、再建築価格方式と定められています。  実は、この再建築価格方式の仕組みが大変複雑で、市町村の評価実務にも負担が大きく、家屋の課税誤りが発生する一つの原因であるとも考えられます。  では、再建築価格方式とはどのようなものな … 続きを読む