» 2017 » 8月のブログ記事

 今回は、再生可能エネルギー発電施設用地(以下「再エネ施設用地」)、なかでも太陽光パネル設置用地の固定資産税評価について説明します。

 太陽光パネルの設置は、他の風力・水力・地熱等とともに再生可能エネルギーの固定価格買取制度が平成24年7月にスタートして以降、急速に拡大しています。
 平成25年9月に総務省により行われた「再生可能エネルギー発電施設の用に供する土地に係る固定資産税評価に関する調査」(以下「実態調査」)において、太陽光の稼働が192箇所、見込が975箇所となっています。

 筆者は、先頃ある事業者の依頼により、H市の太陽光パネル設置用地の固定資産税評価について相談を受けたのをきっかけに、改めて学ぶ機会を得ました。

 再エネ施設用地は歴史が新しいこともあって、固定資産税評価の方法も必ずしも統一されていない実態があります。

◆再エネ施設用地の地目は雑種地

 土地は様々な利用がなされていますが、地目により価格事情を異にしますので、地目ごとに評価方法が定められています。

 そこで、まず再エネ施設用地の地目は何かということになります。

 ここでは土地に直接太陽光パネルを設置して発電を行うものを仮定しますが、その場合、用地の大部分は建物を必要としない(建築物に該当しないよう設計されるケースが多い)ことから、その地目は雑種地とされるのが一般的です。
 前記の総務省の実態調査においても、8割超の市町村において、雑種地と地目認定されています。

◆固定資産評価基準の地目認定

「固定資産評価基準 第1章第1節1項 土地の評価の基本」
 土地の評価は、次に掲げる土地の地目の別に、それぞれ、以下に定める評価の方法によって行うものとする。この場合の地目の認定に当たっては、当該土地の現況及び利用目的に重点を置き、部分的に僅少の差異の存するときであっても、土地全体としての状況を観察して認定するものとする。
(1)田 (2)畑 (3)宅地 (4)削除 (5)鉱泉地 (6)池沼 (7)山林 (8)牧場 (9)原野 (10)雑種地

 また、固定資産評価基準解説によると、「雑種地は、田、畑、宅地、鉱泉地、池沼、山林、牧場及び原野以外の土地をいうものであって、これに包含される土地は、野球場、運動場、変電所敷地等のようにその現況が比較的宅地に類似しているものから、不毛地、砂地、土取場跡のように原野的なものにまで多岐にわたる。」とあります。

 つまり、雑種地は他の8種類でないもの全てを包含する地目で大変幅広いものであります。

◆雑種地の細分類と評価方法

 大変幅広い地目の雑種地ではありますが、固定資産評価基準では、次の①~③に分類され評価方法が定められています。
①「ゴルフ場等用地」
 ゴルフ場、遊園地、運動場、野球場、競馬場及びその他これに類似する施設の用に供する土地
<評価方法-固定資産評価基準第1章第10節2項>
 ゴルフ場等用地の評価は、当該ゴルフ場等を開設するに当たり要した当該ゴルフ場等用地の取得価額に当該ゴルフ場等用地の造成費を加算した価額を基準とし、当該ゴルフ場等の位置、利用状況等を考慮してその価額を求める方法によるものとする。
②「鉄軌道用地」
 鉄道又は軌道による運送の用に供する土地
<評価方法-固定資産評価基準第1章第10節3項>
 鉄軌道用地の評価は、当該鉄軌道用地に沿接する土地の価額の3分の1に相当する価額によってその価額を求めるによるものとする。
③「その他の雑種地」
 鉄塔敷地、水路敷地及び稲干場、塚地、柴草地、不毛地、砂地、荒ぶ地、土取場跡、へい獣捨て場等①②以外の土地

 再エネ施設用地は雑種地のうち③の「その他の雑種地」に当たります。

 それでは、この「その他の雑種地」の評価はどのようになるのでしょうか。

(42号に続く)

固定資産税の見直し・引下げ

エース鑑定コンサルティング(株)

エース鑑定不動産

カテゴリー

プロフィール


Author:エース鑑定コンサルティング株式会社
代表取締役・鈴木彰
【仕事】不動産鑑定業、宅地建物取引業
【資格】不動産鑑定士、公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引主任、マンション管理士
【経歴】次をクリック
代表プロフィール
【連絡・問合せ】 
080-5432-5089
akky2411@gmail.com

カウンター

  • 392825総閲覧数:
  • 386今日の閲覧数:
  • 605昨日の閲覧数:

最近の投稿